トラフィック・パターンは、ヴィジュアル・アプローチで使う基本的な進入経路です。
トラフィック・パターンを飛ぶのは基本中の基本であり、本スクールでは旅客機を使用してトラフィック・パターンのフライトを極めます。
勿論、前述のセスナやバロンで行っても構いませんし、実機ではセスナやバロンもトラフィック・パターンでの進入を行っています。
本訓練で使用する空港は下地島空港で、「First Step for FSX」の下地島空港シーナリーを使用しております。「First Step for FSX」につきましては、AeroSimの日本語トップページより、「製品紹介」「FSXアドオン」よりご覧下さい。但し、製品の下地島空港を使用しなくとも訓練は出来ますので、ご安心下さい。
それでは訓練の前に、トラフィックパターンとはどのようなものかを見てみましょう。
下図はRWY17でのトラフィック・パターンです。滑走路に対して右側にトラフィック・パターンがあるので、ライト・トラフィックと呼びます。(ダウンウインドは、ライト・ダウンウインド、ベースはライト・ベースと表現されることがあります) RWY17の方向は図中では下から上向きになります。
同様にRWY35でのトラフィック・パターンは下図の通りです。滑走路に対して左側にトラフィック・パターンがあるので、レフト・トラフィックと呼びます。RWY35の方向は図中では上から下向きになります。
両図ともに、大事なポイントは数字と言葉を記載しています。
@クロスウインド・レグ開始
エアボーンして、500ftで旋回開始するポイントです。20度バンクで1500ftへ上昇旋回をします。
Aダウンウインド・レグ
滑走路方向に対して、180度反対方向且つ滑走路に平行となるレグです。管制にもよく登場する「ダウンウインド」です。
Bスレッショールド対向
奇妙な日本語ですよね?要するに、アビーム(abeam)・スレッショールドのポイントです。真横にスレッショールド(滑走路端)が見えるポイントで、このポイントでギア・ダウン、アプローチ・フラップ・セット、勿論速度もセット、ストップウオッチ・スタートとなる重要なポイントです。
Cベース・ターン
Bスレッショールド対向から、20秒経過地点にて10度〜20度バンクのターン開始。RWY17なら080度を目安に右旋回、RWY35なら260度へ左旋回となります。また、緩やかな(200〜500ft/min程度)降下を開始します。ランディング・フラップ・セット、最終進入速度にて進入。
Dファイナル・ターン
ベースターン終了時点から、滑走路を視認しタイミングをみてファイナルターン開始。
ざっとですが、各ポイントの説明はこのようになります。
本訓練ではRWY17でのライト・トラフィックにて、フライトを実施し詳細を解説します。RWY35でのレフト・トラフィックも同様なので、解説はRWY17のみとします。(旋回が逆方向になるだけなので)